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平成15年度

痴呆高齢者予備軍を対象にした
痴呆認知教室モデル事業報告書

完成のお知らせ


高齢化に伴い、痴呆が大きな問題となっていますが、「痴呆になるくらいなら死んだほうがまし」と恐れられ、まだまだ痴呆の正しい認識がなされていないのが現実です。
一方、痴呆性高齢者の介護を目的としたグループホームでは、日常生活を共同で送りながら精神的な面に重点を置いた介護を実行し、痴呆性高齢者がもつ不安、混乱、恐怖を和らげる働きかけを試み、大きな成果をあげてきています。また在宅でも、介護する家族が全人的な理解と優しさで受け入れている場合には、痴呆性高齢者は安心して日常生活を平穏に送ることができ、問題行動はほとんどないという事例が報告されてきています。
 家族や介護者が正しく対応できれば、徘徊や暴力、不潔行為等の周辺行動を防ぐことができ、また痴呆性高齢者はかなりの時点まで自立生活を送ることができます。

(公益社団)長寿社会文化協会では、平成13年度の「痴呆高齢者疑似体験プログラム開発研究事業」(日本財団助成)と、平成14年度の「痴呆高齢者予備軍を対象とした痴呆認知教室モデル事業」(独立行政法人福祉医療機構助成)を実施し、おもに高齢者を対象に痴呆認知教室を開催し、痴呆症の正しい知識を理解させる(【1】全体会―講演会)早期発見の重要性や痴呆症発症時の周囲の理解と支援により、在宅で日常生活を続けることのできる介護予防(【2】分散会―痴呆予防教室)を調査研究しました。
これらの調査研究を通じ、痴呆症の発症を予防したり(1次予防)、発症しても痴呆症の進行を遅延させたり状態をよくしたり(2次予防)、高齢者の介護の可能性を追及していきたいと考えています。

基本になるのは痴呆に対する認識を正しくすることです。私たちはもっと痴呆症に正しく向き合い、痴呆症の人の尊厳に配慮していくことが望まれているのではないでしょうか。今回の「痴呆認知教室」が、痴呆症に対する正しい認識を広める一助となることを期待しています。

このたび「 平成15年度痴呆高齢者予備軍を対象にした痴呆認知教室モデル事業報告書」が完成しました。ご希望の方は、下記までご連絡ください。

目次

Ⅰ:事業概要
〈痴呆性高齢者予備軍を対象にした痴呆認知教室モデル事業〉
Ⅱ:座談会
「痴呆認知教室モデル事業を終えて」第6回委員会
Ⅲ:分散会報告
(A)寒河江「介護予防教室研究報告書」
(B)品 川「痴呆予防教室研究報告書」
Ⅳ:付録
(1)痴呆認知教室カリキュラム
(2)痴呆認知教室全体会参加者名簿
(3)全体会アンケート 「痴呆予防に計算が役立つ」 「成年後見制度について」 「老後の住環境を考える」 「痴呆ケアを中心に地域の福祉を考える」 「ふさぎがちな高齢者のためのケア」
(4)体験教室アンケート 「IT調理器を使った安全でおいしい料理体験」 「筋肉トレーニング」
(5)アクティビティ研究
(6)フィンランドの実践から 最新技術を駆使してハード、ソフトのバリアフリーと在宅介護支援を展開

お問い合せ

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