2025 年 12 月 24 日(水)
【活動報告】千葉県庁住宅課の皆様と「県営住宅バリアフリー疑似体験研修」を実施しました
12月23日(火)、松戸市の金ケ作住宅にて、千葉県庁都市整備局住宅課の職員12名を対象とした「県営住宅におけるバリアフリー疑似体験研修」を行いました。
今回の研修は、実際に住宅の設計や計画に携わる専門職の皆様が、高齢者や車いす利用者の視点を直接体験することで、今後の住宅づくり等に活かしていただくことを目的としています。
当日のプログラム
研修は、座学での事前説明から始まり、実際に身体を動かす体験プログラムへと進みました。
事前説明:安全な動き方の確認と、体験のポイントをレクチャー。
疑似体験の説明:高齢者疑似体験セットや車いすの操作方法を解説。
グループ別体験:3グループに分かれ、高齢者疑似体験と車いす体験を並行して実施。
振り返り:集会所にて、体験を通じて得た気づきを共有。

職員の皆様の気づき(感想より抜粋)
実際に装具を身につけ、車いすに乗ることで、図面上では見えなかった課題が数多く浮き彫りになりました。
視覚情報の重要性
「あらゆる場所の文字を大きくする必要がある」「高齢者体験用の眼鏡を装着すると、白い壁に白いスイッチがあるのが判別しにくかった」といった、色彩やコントラストへの配慮を求める声が上がりました。
傾斜への不安感
「通路のスロープが想像以上に怖かった。わずかな傾斜でも車いすでは危険を感じる」という、利用者ならではの恐怖心を肌で感じていただけたようです。
空間設計の工夫
「トイレや洗面所の取っ手位置の再考」「車いすの取り回しのためのスペース確保」「ゴミ集積所の入口に平場(フラットな場所)を設ける必要性」など、具体的な設計改善に繋がる気づきが多く寄せられました。

研修を終えて
設計や設備の担当者が「実際に不便さを体験する」ことは、本当の意味でのユニバーサルデザインを実現するために不可欠です。今回の研修で得られた実感が、今後の千葉県営住宅の整備に反映され、誰もが安心して暮らせる住まいづくりに繋がることを期待しています。
WACでは、今後もこうした体験型の研修を通じ、多角的な視点を持った社会づくりを支援してまいります。