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平成24年度は被災地など東北4カ所で
子育て応援フォーラム開催

WACは、こども未来財団からの助成金を得て被災地の子どもやその家族を対象にした子育て支援事業を7月から行ってきた。共通テーマは、「被災地子育て応援フォーラム─子どもたちの復興に向けてみんなで考える─」

山形市(7月29・30日)、福島市(8月26日)、大船渡市(9月8・9日)、岩手県紫波郡紫波町(9月22日)の4地域で実施し、約450人が参加した。

大正大学特命教授で日本冒険遊び場づくり協会理事の天野秀昭さんが「子どもたちの復興」と題して基調講演。遊びを通して育つ力=「遊育」を提唱されており、「子どもは自らの遊びを通して自分自身を癒すことができる」と熱く語った。

シンポジウム「いま 求められる被災地子育て支援」では、やまがた育児サークルランド代表の野口比呂美さん、ビーンズふくしま被災子ども支援担当理事の中鉢博之さん、いわて子育てネット事務局長の両川いずみさん、こころの森理事長の渡部栄子さんなどが登壇した。

山形会場の2日目は「子どもの感性をもっと豊かに!」をテーマに、人形劇団ひぽぽたあむの実演やワークショップ「つくって遊ぼう! 何ができるかな???」があり、親子や祖父母、子育て支援者などが童心に返ったように楽しいひと時を共有した。

大船渡市では、震災1カ月後から避難所の中で活動を開始したおやこの広場きらりんきっず代表の伊藤昌子さんが体験を語ったほか、読み聞かせボランティアおはなしころりん代表の江刺由紀子さん、助産師有志の会代表の伊藤怜子さんも参加した。

被災したからこそこれまでの活動が必要と感じ、厳しい環境の中で再活動している話や、被災地だからこそ新たな支援が必要と産前産後のママ支援のために立ち上がった団体の話、従来の活動を被災地ゆえに拡大して被災者支援に取り組んでいる話などがあった。(中島勢津子)