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実物大料理カードの利用方法

一般的な利用方法としては

1)1食(朝食・昼食・夕食のどれか)の献立を考える

お盆上の配置お盆上の配置

  • 1)お話のしやすい位置に座り、テーブルにお盆やランチョンマット(画用紙等で可)を置く。お盆やランチョンマットは、本人の食べるものを置く領域を示すために置く。できれば箸などを置くとより現実的になる。

  • 2)まず、例えば「これから、カードを使って夕食の献立をいっしょに考えていきましょう」というような声がけをし、主食のカードを2~3枚前に置き、「どの料理にしましょうか」「どの料理がお好きですか」「どの料理をつくりましょうか」と、問いかける。
  • 全部のカードを並べるのではなく、主食ならご飯とパンのどちらか、またはどんぶり物、そばやうどんの麺類を選んで並べる。最初に決める2~3枚のカードについては、本人が好きだと思われる料理、家族の方が作りやすいもの、材料の調達しやすいもの、季節感等を配慮して選択する。
  • 本人の選んだカードを、お盆やランチョンマットの主食の位置に置く。

  • 3)続いて、主菜を選んでもらう。「肉料理と魚料理のどちらにしましょう。どちらがお好きですか」「卵料理はいかがですか」というように、どの食材をつかうか決めてもらう。
  • それから、「焼いたもの、煮たもののどちらか」「生のもの、蒸したもののどちらか」というように、聞いていく。
  • あくまでも、2~3枚のカードの中から選択してもらう。あまりたくさんのカードだと、かえって混乱して不安定な状態になりやすい。選んでいただいたカードを主菜の位置に置く。このとき、旬の食材の話や、得意料理の話等も織り交ぜながら勧めていく。
  •  主食、主菜のカードをみながら、副菜や汁、もう1品を順番に決めていただく。副菜のカードは、主菜の料理が煮物だったら、副菜には煮物を避けて酢の物やサラダ等を勧めるというように、料理の手法があまり重ならないように配慮してカードを選択する。

  • 4)副菜が決まってから、汁やもう一品選択することを勧めてみる。

  • 5)全部カードが置き終わったところで、「今日の夕食の献立は、これでいかがですか」と確認する。
  • また、お酒やジュース、コーヒー、お茶といった嗜好品や果物等の選択を聞くのもよい。
  • ただし、本人があまり積極的でない場合や、不愉快な場合、早めに切り上げる。

その他の利用方法として

2)栄養のバランスを考えるツールとして

  1. 本物の料理そっくりの大きさと形で、食事の内容と量がひと目でわかるので、食べたいと思う食事を、主食、主菜、副菜、その他の4つの料理群の実物大料理カードから1枚ずつ選ぶ。
  2. 4つの料理群から、選んだもののエネルギーや塩分等を足し算してみる。だいたい高齢者1食の目安量になっているか確認をする。ただし、調理法(炒める・揚げる・煮る等)や味(塩味、甘味、辛味等)が重ならないように注意する。
  • カードの裏面には、料理群、材料、エネルギー、塩分、別刷りには作り方など、献立作成や調理に役立つ便利な情報がコンパクトに表示されており、めんどうな栄養計算はいらない。

3)コミュニケーションツールとして

  1. 実物大料理カードを使って、その料理にまつわる思い出や料理に使われている食材や旬の話をする。
  2. 当たり障りのない料理や食べ物の話で会話を円滑に進めたり、話題づくりをしていく。本物そっくりの料理カードを、食にまつわる過去の記憶を回想するためのアセスメントツールとして使う。

4)実物大料理カードでゲームを

  • 司会役の人がカードを1枚みんなに見えるように掲げて、「この料理の名前は何でしょう」「この料理はどんな食材でできているでしょう」と、名前当てっこゲームをする。
  • カードをテーブルの上にバラバラに並べ、カルタ取りのように司会役が料理名や使われている食材名などを言って、早くとった人が勝ちといったゲームをする。

5)料理作りに

  • ・冷蔵庫や見やすいところにカードを貼って、料理を作る途中で、食材の切り方や、次の手順を確認する。
  • ・料理本の代わりに、作る料理を決めたり、冷蔵庫の中やすでにある材料と料理カードを見比べながら、何ができるか考える。

6)画面を見てみんなで楽しむ

  • 紙媒体だけではなく、CDを使って実物大料理カードの画像をテレビやパソコンの画面に映して、視力の弱くなった人に料理を選んでもらったり、テレビの画面を見ている複数の人と同じ料理の話を共有する。

「食事バランスガイド」と「実物大料理カード」

「食事バランスガイド」は、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安を分かりやすくコマのイラストで示したものである。厚生労働省と農林水産省により平成17年に決定された。

食事バランスガイド食事バランスガイド

食事バランスガイドでは、一日の「主食」「副菜」「主菜」「牛乳・乳製品」「果物」の料理がコマの上から順に並んでいる。
たとえば、一般的な70歳代の男性であれば、1日の目安は、主食が5~7つ、副菜が5~6つ、主菜が3~5つ、牛乳・乳製品が2つ、果物が2つになる。量の確認の基本はコマが倒れないようにすること。


「主食」は、炭水化物などの供給源であるごはん、パン、麺、パスタなどを主材料とする料理が含まれており、1つが炭水化物約40gである。コンビニで売っているおにぎり1個が「1つ」、ご飯茶碗中盛1杯が「1.5つ」になる。


「副菜」は、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの供給源である野菜、いも、豆類(大豆を除く)、きのこ、海藻などを主材料とする料理が含まれる。「1つ」は主材料の重量約70gで、サラダや酢の物、小鉢1杯分の量になる。


「主菜」は、たんぱく質の供給源である肉、魚、卵、大豆および大豆製品などを主材料とする料理が含まれる。「1つ」は、たんぱく質約6gで、卵1個、豆腐2分の1丁、納豆の小さなカップ1つが主菜の「1つ」の基準になっている。


「牛乳・乳製品」は、カルシウムの供給源である、牛乳、ヨーグルト、チーズなど。「1つ」はカルシウム約100mgで、牛乳コップ1/2杯。「果物」は、ビタミンC、カリウムなどの供給源のりんご、みかんなどの果実および、すいかなどの果実的な野菜が含まれる。「1つ」は約100g、みかんなら1個、りんごなら1/2個である。
 この「つ」という考え方は、アメリカのフードピラミッドで使われているサービングサイズ(SV)からきており、1回の食事で標準的に出される量を示している。
「食事バランスガイド」で示している料理を、わかりやすい形で表したのが「実物大料理カード」である。このカードは、認知症の方を対象として作成したカードで、70歳前後のごく標準的な高齢者の食事量を基につくったものである。